=オンプレミス型かクラウド型か?=

電子カルテシステムのデータバックアップ作業や、ランサムウェアなどのサイバー攻撃に対する

ネットワークセキュリティに対応できる専門人材が院内にいない場合、クラウド型の

電子カルテシステムをお薦めします。

(但し、院内のネットワーク構築に関しては、信頼できる専門の業者さんに依頼することが前提ですが。)

システム要員が居ない場合、何故クラウド型の電子カルテをお薦めするかについてお話しします。

<<オンプレミス型(院内にサーバーがある)の場合>>

独自のセキュリティポリシーでネットワークを設計できる反面、その責任が全て自院にあるため、

安全対策やセキュリティソフトとの更新などが常に必要となってきます。

つまり、病院自身がランサムウェアや最新のセキュリティ対策を準備して、

継続的に運用していく必要があります。

また、経営的な面を考えた場合でも、オンプレミス型の場合、5年~7年を経過した時点で、

サーバー類の更新やアプリケーションのアップデート費用など、新規導入時と同じ程度の投資が

必要になります。

<<クラウド型の場合>>

システム利用料を支払っている間は常に最新の電子カルテが利用できて、診療報酬の

改定時などでも現場の作業は発生しません。

併せて、利用するクラウドサービス提供企業は最新のセキュリティ対策を実施していることが多く、

ランサムウェアへの対策や監視も常に更新されています。

更に、災害時やデータ損失時のデータ復元対策が整っていて、バックアップも自動化されています。

つまり、院内に専門のシステム要員は不要になります。

病院の規模や病床群によって、それぞれのメリットとデメリットの優先順位は変わりますが、

中小規模の病院の場合、クラウド型電子カルテシステムをお薦めします。

では、どのようなクラウド型電子カルテシステムを選定すれば良いのかについては、

次回お話ししていこうと思います。