医療機関における「全体最適」とは、何を指すのでしょうか。
誰にとっての全体最適でしょうか。
自分にとっての全体最適は、任せられた業務を快適にこなすことですよね。
例えば、検体検査科の生化学担当の技師としての自分を考えた場合、検査依頼内容と
検体が適切に届いて、分析器にセットして正しい検査結果を依頼元に報告する。
これで十分に快適・最適なわけですね。
検査依頼内容を分析器にセットする際に、依頼伝票を独り占めして、尿や血液検査の担当者の
仕事が止まっていても、個人としては問題ありません。
ところが、検査科全体としては検査の滞留が生じており、最適化されているとは言えないですね。
検査科の責任者にとって見たら、部門(全体)としての最適化を考えなくてはならなくなります。
少し立場が変わるだけで、「最適」の考え方やとらえ方が変わります。
縦割りの部門の集合体である医療機関で本当に全体最適が実現できるのでしょうか。
果たしてそれは、誰にとっての「全体最適」なのでしょうか。
続きは次回のブログで。