ここまで書いてきて今更ですが、前提となる環境としては、医事会計システムと

部分的に部門システム(調剤や検査など)しか導入されておらず、紙カルテで

運用されている医療機関です。

では、課題や困り事が共有されると何が起きるかについてお話をします。

例えば、退院診療計画書など、医師が起票し、看護・相談室(地域連携室)・

栄養科・薬剤科・医事課など、複数の部署を回る伝票(書類)に関して、

記載する項目を最適な部署に割り振ることで、業務の効率を向上させることができます。

関連部署の困り事を共有(理解)することで解決できる課題も多くあるのではないかと思います。

併せて、不要な伝票や書類を検討する事で無駄な業務を軽減できる可能性も出てきます。

とは言え、このような工夫とコミュニケーションだけでは目標達成出来そうにない場合に検討するのが、

医療DXツール(システム)の導入です。

では、それぞれの医療機関で最適な医療DXツール(システム)は、どのように

選定していけば良いのか。

このプロセスについては、導入効果の測定の話から少し外れますので、一旦中断して、

次回はその選定プロセスについてお話したいと思います。