=「A社の医事会計システムを使っているから、同じ会社の電子カルテを選ぼう」はナンセンスです=

では、具体的にどのような手順で電子カルテを選定していくのかについて、進めていきましょう。

その手順について大きく分類すると下記のようになります。

1.ベンダーの抽出

1)クラウド型電子カルテシステムを持っているベンダーを抽出する。

2)抽出したベンダーに対して、提案の意思を確認する。

3)病院の基本情報(病床数、病床群、部門別職員数、部門システムの連携の有無、再来受付け機、自動精算機、表示板などの要・不要、稼働希望時期など)をリスト化する。

4)必要と思われる端末台数、タブレット台数、プリンター台数(A3,A4,ラベル等)などを算出する。

5)同程度の病院への導入実績、サポート内容・体制などの提示を要求する。

6)上記3)及び4)を基に、概算の提示を要求する。

2.ベンダーの絞り込み

1)全部門対して行った「課題・困り事」をリスト化し、ベンダーに対して回答を要求する。

(回答は、「3.標準機能で解決できる」「2.オプション機能で解決できる」

「1.代替運用で解決できる」「0.解決できない、機能が無い」など、点数化できる形式で

  回答して戴く。)

2)第一段階での評価表を作成する。(評価項目点数の重み付けは任意)

(評価項目としては、初期費用、月額利用料、更新時費用、導入実績、サポート体制、

課題解決可能性、など)

3)上位3社程度に絞り込む。

ここまでで、机上での絞り込みができました。

次回は実際にシステムを「見て・触って」、最終的に病院の課題・困り事を解決してくれる

ベンダー(システム)がどこなのかを決めるための手順をお話ししたいと思います。